今さらローファー…と言わないで。そのルーツと最新モデルから魅力を語ろう!

装いの法則

ローファーというと、制服に合わせたりするようなイメージがありました。
自分が履いていたかどうか忘れてしまったのですが、5歳年下の妹は高校の時に履いていたような気がします。

学生アイテムの一つです

そして大人になった今、ローファーは気になるアイテムの一つです。
実際、GUやGlobal workなどでも様々なデザインのローファーが手ごろな価格で沢山販売されています。

GUのWebサイトより
global workのWebサイトより

また、私は顔パーツ的(Masculine×Adult)にも、直線要素がちりばめられたデザインのローファーは確実に似合うと確信しています。

普段スニーカーが多い私にとって、履きやすさという点でも魅力的です。

でも、なぜかまだ持っていません。

それは収納、お手入れ、使用頻度などが気になり、靴を増やすことにひどく抵抗感があるためです。
そんな理由からいつになく慎重になっていて、なかなか買うことができていません。

しかし、いつもお世話になっている繊研新聞「23年春夏レディスシューズ 多彩に広がるローファー きちんと感に遊び心をプラス」という記事を見つけました(会員限定記事のようなので、詳しい内容はご覧になれないかもしれません)。

色々見るうちに欲しくなってきましたが、まだ方針は定まっていません。

というわけで今回は、このローファーについて調べてみました。

ローファーはもともと男性用の室内履きとして開発された

例によってWikipediaを見るわけですが、それによると

「靴ひもを結ぶ必要のない靴(主に革靴)」を指します。

ルーツは複数あり、1つの起源は1926年のイギリスで、王室や上流階級用の室内靴として、もう1つは同時期にヨーロッパで作業靴として用いられていたというものですが、まったく相容れない層が別々の用途で似たような靴を使っていたんですね…。

ただ、いずれにせよ構造上、とにかく脱ぎ着が楽(スリップオンで完結する)という意味でスリッポンといわれるスリッパ的な位置づけであったことは間違いなさそうです。

ヨーロッパで用いられていたこれらの靴から着想を得て、アメリカでデザインされた靴がローファー「Loafer」と名付けられました。

当初は当初コンセプトと同様に男性用の室内靴として使用されていたそうですが、その後、アイビールック(アメリカのエリート私立大学<アイビーリーグ>の学生が好んだ上品カジュアルなブレザースタイルのことです。日本でも1960年代に大流行しました。)の必須アイテムとしてトラッド化したそうです。

イギリス、フランス、イタリアで独自の発展を遂げました。

また、ローファーといえば、古いですが石田純一さんです。素足にローファーを合わせたスタイルが当時結構話題になっていました。

これはこの記事によるとイタリアのサラリーマンのスタイルに感銘を受けてのことだそうです。

ローファーの種類

ローファーは当初カジュアル以下の扱いから、特にアメリカにおいてフォーマルスタイルに馴染むようなデザインの変遷があり、そこはとても面白いのではないかと思います。
たぶん、このサイトこのサイトを見ていただければローファーの代表的なデザインについてとても分かりやすく理解できます。

ヴァンプローファー

デザイン的に原型はこれです。

装飾が一切施されておらず、シンプルに甲の部分があるだけなので、着脱はスリップオンで完結するという意味でスリッポンといわれるタイプのデザインですが、非常にシンプルなものと、縫い目が強調されてワイルドな印象を与える(コブラヴァンプ)があります。

ペニーローファー

これこれ。学生時代に妹が履いていました。

この帯状の部分のことを「サドル」というようですが、この真ん中のキリコミに硬貨(1セント(ペニー))を挟む習慣があったとは…!知りませんでした。

この部分がサイドでどのようなデザインになっているかで、例えば、

・ハーフサドル(そこそこの長さで縫い付けられている)
・フルサドル(靴底の方までグルっとサドルが回り込んでいる)
・ビーフロール(そこそこの長さで縫い付けられているが、その縫い目がタコ糸で縛り付けられたローストビーフのようになっている)

ものがあります(詳しくはこちらへ。写真もあってわかりやすいですよ!)

ハーフサドルが一般的で、フルサドルは形がスマートなため若干フォーマル度が高まり、ローストビーフ、もといビーフロールについては縫い目によってワイルド感が高まります。

タッセルローファー

また、タッセルが付いたタッセルローファーという種類もあります。

これも良く見ますよね。

タッセルの靴紐チックな見た目がカジュアル感をある程度抑制してくれます。

これは、アイビーリーグ卒の学生が社会人になった際、ローファーの軽快さを保持しつつ、スーツに合わせても違和感なく利用できるデザインとのことで流行し、弁護士の靴とも呼ばれました。

こういった靴を社会を担う若き社会人がフォーマルなスーツに果敢に取り入れることで、新しい社会の象徴、旧体制に対する皮肉や反骨精神を感じます。

ビットローファー

これは以前の記事でも書きましたが、ビットというのはもともとホースビットといって馬の口に噛ませる「くつわ」という馬具です。

成熟した男性のアイテムであることを強調するかのような装飾ですが、イタリアのグッチが最初に取り入れて流行したものだそうです。(詳しくはまたまたこちらに….)

フォーマルかカジュアルかについては、意見が分かれるところですが、金属の装飾が加わることでエレガントな雰囲気が格上げされ、いずれにせよ上品な雰囲気を持つデザインになっているといえます。

キルトローファー

甲の部分にフリンジのような「キルト」と呼ばれる装飾がついています。見たことある!という人も多いと思います。「キルト」というのはスコットランド伝統の男性用民族衣装のアレです。

これは、いわゆるフォークロアに相当する亜種であり、キルトローファーはカジュアル度合いが高まりますし、女性にも親和性が出てきます。

ペニーローファーやタッセルローファーとの組み合わせもあり、装飾性はさらに高まり、カジュアル度も同様に高くなります。

レディス向けへの展開と23年春の最新モデル傾向

このように元々は男性向けの靴であったローファーですが、あまり違和感なく女性にも取り入れられていったようです。

ただ、女性向けとなると、さらに色々な冒険要素が出てくるわけで…

23年春に向けて、各種ブランドがレディース向けローファーの新作を出しているそうですが、どんなデザインが店頭に並ぶようになるか見ていきたいと思います。

色・柄・光物によるバリエーション

通常、ローファーは黒、茶色系統の艶のある牛革でできているものが多いのですが、最近は他の色も多数出てきており、スウェードのように起毛していたり、トカゲや蛇など独特の模様や発色がある革でよりカジュアルダウンしたものが多く販売されています。

そんな中、今年はさらにファブリックやプリント生地でできたポップなローファーが増えるかもしれないとのことです…。

また、ビットではないデザインの装飾が加わったり、素材も金属だけでなくプラスチックも用いられてるようになります。

パンプスとの融合

もともと女性用の靴であるパンプスにローファー的な要素を加えることで、凛々しいイメージやカジュアルなイメージを強調したものがさらに増えそうです。

ストリートとの融合

ローファーの持つフォーマルな雰囲気を意図的にぶち壊すような極端な厚底とぎざぎざのソール、チャンキーかつハイヒールなデザイン。

またかなりのラウンドトゥにすることで、ローファーが持つアダルトな雰囲気を、若者にもなじむようなデザイン。

さらにメタリックな風合いを加えるなどして、ストリートファッションに合わせやすくなっています。

本当に素足で履けるローファー

石田純一さんの素足にローファー問題をまた蒸し返すようで恐縮ですが、靴下を履かないというのは、それなりに中の湿度状態がはやり気になります。

しかし、昨年に流行したグルカサンダルの延長線上もあり、このようなローファーと言ってよいのかどうかわかりませんが、ローファーを想起させるデザインのメッシュ状のサンダル状のもアイテムが増えるそうです。

これなら、本当に素足で履けます。

グルカサンダルよりも少しドレッシーな印象を受け、素足で履くことで適度な肌見せが良い塩梅です。またソックスとの相性も良く、サンダルに靴下を合わせることに抵抗感のあった方にも、比較的挑戦しやすいデザインになっているように思います。

一部のアイテムは繊研新聞のWebサイトから引用させていただきました

原点回帰型ローファー

あえて、本当に元の形というか、スリッポンにしてしまったのがコレ。

変わったデザインに見えますが、機能的には原点回帰です。

一部のアイテムは繊研新聞のWebサイトから引用させていただきました

どれにしようかな

元祖ローファーもここまで色々変異が起こるとは思っていなかったと推察します。

ただ、ローファー1つにおいても、男性向けの上品なイメージという固定概念を捨て、そのバリエーションに目を向けてみると、色々な場面で取り入れられるような気がします。

またとにかく履きやすくて、それなりにフォーマル感も出せるのが特徴です。

スニーカーが得意な人が少しオシャレするときに、このローファーが大活躍するのではないかなと思います。

私はというと、この記事を書いたことで、さらにどれにしようか迷っております…。