自然になじむスニーカー:Flower MOUNTAIN

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こんにちは! 理系スタイリストのNAGです。

ファッションの正解は人それぞれ。
でもそれは科学(客観的データ)×心理(個人的嗜好性)で説明できます。
是非、私と一緒に、
あなたが本当に着ていて自信の持てるコーディネート」を探してみませんか?

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Flower MOUNTAINというブランドのスニーカーが主にヨーロッパで売れているのだそうです。

独学で靴のデザインを習得し、数々のブランドの靴を手掛けた太田圭輔氏とYang Chao氏が設立したブランドですが、すごく有機的なデザインが特徴です。


スニーカーというと、所謂キャンバス生地でできたコンバースのようなタイプか、あるいは「陸上競技とスーパースニーカー」の記事で紹介したようなメカニックなタイプに大きく分かれると思いますが、このFlower Mountainのスニーカーはいずれにも属さない独特な雰囲気を纏っています。

イタリアのサイトに行くと、和風スニーカーという説明がありますが、スエードなど毛羽立った素材を曲線的に接ぎ合わせたデザインや、手作業で得た複雑なステッチなどから、アジアの鬱蒼とした湿気のある里山の風景を感じます。

このサイトを見ると、太田氏とYang氏の出会いや、ブランド立ち上げの背景などが書かれていて、とても面白いのです。

機能性にも優れているそうで(Flower Mountainという名前もYang氏が好きな山のニックネームとのこと)、履き心地にもこだわりがあるようです。

というわけで、いろんなサイトですでに紹介されているので、私はというと….

2018年ごろから注目され始めたようなので、こちらのWebサイトから、Flower Mountainのスニーカーの変遷を見ていくことにします。

2018年:鮮烈なデビューはクラフト&ワイルドに

初期のラインナップを見ると、靴の甲の部分にU字型の大きなステッチが入っていたりして、モカシンのような雰囲気もあります。

細かい要素をこれでもかと盛り込んだデザインは、好き嫌いが分かれるところですが、とにかくインパクトが半端ない。

しかし、それほど整備されていない地域の山や渓流を、落ち葉や朽ちた木切れを踏みながら歩くシチュエーションに、なつかしさを感じるのは私が日本人だからでしょうか?

これは確かに唯一無二のデザインといって良いでしょう。パリの有名なセレクトショップでの取り扱いが決まったことで一躍注目を浴びたのだそうです。

2019年:アジアの妖艶な魅力で新たな方向性を

翌年は、一転して、深夜のチャイナタウンを徘徊するかのような、プロモーション写真に驚きます。

しかし、これも吸い殻やゴミが落ちていそうな路地裏になぜかフィットしてしまう、怪しい魅力があります。

2020年:定番モデルの誕生

honey comb:蜂の巣にも見られる六角形の構造「ハニカム型」のメッシュ素材が使用されています。
Yamano :アーバンとアウトドアが融合したフラッグシップモデルだそうです。
Mohican
Raikiri

ここで、デザインが少しシンプルになると共に、2023年にもつながる定番モデルが出来ました。

それぞれ特徴ある名前が付いています。

デザインのコンセプトや方向性が一旦定まったという感じでしょうか?

2023年:定番モデルを核としたバリエーション展開

その後、サンダルやCamp用のスリッポンなどが新たに開発され、定番モデルはマイナーチェンジを経てあらゆる年代のユーザーに受け入れられるバリエーションへと進化しています。

カッコイイのを掲載しておきます。

唯一無二を武器に

記号のようにシンプルなデザインにも魅かれるけれど、まるで生物の細胞や植物の組織のような複雑だけれで美しい比率を持ったなデザインにも魅かれてしまうのは、私たちが生物だからではないかと思います。

このスニーカーは、そんなことを思い出させる不思議な魅力があり、トレッキングだけでなく、タウンユースにおいてアクセントとして使うことで面白いコーディネートになるのではないかと思いました。