こんにちは! 理系スタイリストのNAGです。
ファッションの正解は人それぞれ。
でもそれは科学(客観的データ)×心理(個人的嗜好性)で説明できます。
是非、私と一緒に、「あなたが本当に着ていて自信の持てるコーディネート」を探してみませんか?詳細はこちらの診断メニューをご覧ください。
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洋服の定額レンタルサービスは近年沢山あります。
その中でもこのAnotherADdressは大丸松坂屋百貨店のサブスクリプションということで、価格もコンセプトも別格です。
このサービスが、新たに3月よりメンズアイテムを扱う80ブランドを導入するそうですが、その際全アイテムの約5割をジェンダーレスカテゴリとして提案していくそうです。

私の学んだFPSSの代表である久野先生もyoutubeで、実際にこのサービスを試してみて、わかりやすく解説されていました。
導入を迷っている人も、こうやって実際に登録して、アイテムが届いて、それを身に着けてみたという体験を共有することで、敷居がかなり低くなるのではないかと思いました。
ただ、なかなか人気が高く、借りたいアイテムがすぐに借りられない状況もあるとのことだそうです。
これをご覧になって、いいなーと思った方は多いのではないでしょうか?
半面、そんなハイブランド、着ていくとこなんてないからなーと思った方も?
今回は、このサブスクリプションサービスについて、考えてみました。
AnotherADdressのサービスコンセプトと現状
AnotherADdress(アナザーアドレス)のWebサイトに行くと、このサービスのコンセプトを知ることができますが、
これまではお店に来られる顧客だけを相手にしてきた百貨店が、そうではない「Another(別の)」「Address(住所)」にいる潜在的な顧客とつながるためのサービスだといえます。
2021年3月に開始し、現在、会員数が1万5000人で、レンタル数10万着に達したそうです。
利用者の70%は30~50代、全国各都市圏の働く女性が大半だそうです。もともと百貨店でお買い物する方もいるかと思いますが、色々な理由で、あまり積極的に百貨店を利用できない層を発掘できているのではないかと思います。
今回、それを男性というか、ジェンダーを気にしない層に広く門戸を広げることで、更なる市場を開拓していくことを目的としています。

サービスの強み
レンタルサービスとしては、おそらくこのようなサイトにもわかりやすい紹介や比較がありますが、現在airclosetなど数社が提供しています。
それぞれターゲットを違えることで上手に棲み分けしているように思います。
そんな中、AnotherADdressはハイブランドに特化しています。
Webサイトにもその強みが記載されていますが、一番の強みは老舗百貨店の大丸松坂屋が運営しているということだと思います。
また、他のサービスが取り扱うことができないハイブランドにおいても、その長年の信頼関係から、取扱許可を受けることができ、特別感のあるラインナップを強調しています。
このサービスをどう活用する?
まあ、強みは十分に理解できます。
とはいえ、月々1万円以上ということで、ちょっとした習い事ぐらいの価格です。
しかし、ゆくゆく考えてみると、もしかしてお洋服が好きな人などはなんだかわからないけれど、トータルすると月1万円ぐらいの服飾品を買っていた…というケースも多々あるのではないかと推察します。
他方、私はこのブログを始めて以来、色々なブランドのことも知ることができたわけなのですが、例えば、球体に着せるシャツというアイディアから生み出されたボールシャツを打ち出したアンリアエイジなど、面白い発想で洋服をデザインされたブランドなども、残念ながらオンラインショップを覗いてみると、ちょっと私には買うのが躊躇される価格帯に、しばし考え込む…..。
まあ……当たり前なのですが、シャツで数万円…うーむ。買うかどうか、迷ってしまいます。
おそらく、真っ当に生産すると結果的にこの価格でないと作った人達に対価を支払うことができないので、この値段になったのであって(そうですよね?)、本来はもっとたくさんの人に自分のデザインした服を着てもらいたいのではないかと(そうですよね? 念押しスミマセン)。
そうなると、たとえレンタルであっても、一度袖を通してみて、その良さというかコンセプトを感じてみるというのは良さそうだな…と。(そうですよね??…なんか書いててだんだん自信がなくなってきましたが….)

ハレの日ではなく、普通の日に着てみたいハイブランド
パーティーにしか着ていけないような服をここぞとばかりにレンタルしてみるのも良いかと思うのですが、案外普通のアイテムも多いように思います。
デザイナーがこだわりぬいて作った日常服を着てみて、いつも着ている服とどう違うのか、その価格に見合った満足感が得られるのか体験してみるのも良さそうです。
おそらく服は今後、ハイファッションとファストファッションの二極化がより一層進むのではないかと思っています。
どちらも目的が異なるため、それぞれの特徴や魅力を分かったうえで、使い分けることができるようになれるといいのではないかと思います。
どちらか一方の世界しか知らないのはもったいないような気がするのです。
そういうわけで、特に私のようにハイブランドがなぜこんなに高いんだ?と思っている方にとって、ハイブランドがハイブランドゆえのこだわりを体感として知る良い機会になるのではないかなと思ったりしています。
一着からなら、5500円で試せるようですし、ちょっとだけ登録してみようかな…と思っています。