こんにちは! 理系スタイリストのNAGです。
ファッションの正解は人それぞれ。
でもそれは科学(客観的データ)×心理(個人的嗜好性)で説明できます。
是非、私と一緒に、「あなたが本当に着ていて自信の持てるコーディネート」を探してみませんか?詳細はこちらの診断メニューをご覧ください。
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モニター企画を通して気づいた私の最終目標
今回、モニター企画を実施して、子育てやお仕事など日常の忙しさなどにかまけて、いつの間にか自分に何が似合うのかわからなくなってしまったため、第三者から診断を受けて確認してみたいという方がとても多いことがわかりました。
そこで、当初はひたすらモニターの方の外観的特性や心理面を診断し、何が似合うのかをお伝えすることに全力を注いでいました。
しかし、最終レポートを納品させていただいた後も、満足いただけただろうか?もしかして独りよがりになっているのではないか?という一抹の想いが払拭できずにいました。
そんな中、診断を終えたモニターの方から「似合うアイテムを教えていただいたので、久しぶりにお買い物に行ってみたのですが、いまいちしっくりこなくて…」というご相談を頂きました。
さらに、「お買い物をするうちに、私はこういうデザインの服が本当は好きみたいです」とお写真を送ってくださいました。
それは、体型診断結果のセオリーとは少しかけ離れたデザインのお洋服でした。
その方は診断結果をとりわけ喜んでくださっていただけに、結果を活かせなかった…と残念な気持ちにさせてしまっていたことを知り、申し訳なさもさることながら、本当の思いを伝えてくださったことがとても嬉しく思いました。
そこで再度モニターの方が好きな、あるいは苦手な雰囲気、テイスト、アイテムをできるだけ具体的に聞き込み、情報を十分に集めていきました。
モニターの方自身もやりとりを重ねるうちにイメージがどんどん明確になり、コーディネートを探す過程で、「これ好きです。是非欲しいです!」と言ってくださるようになりました。
追加のレポートを提出した後、ご自身で購入したアイテムのお写真が送られてきましたが、その方の雰囲気にぴったりの選択をされていて、本当に嬉しくなりました。
と同時に、何が似合うのかをお伝えするだけの今のサービス内容では、今回のケースのようにお客様が一時的に満足したとしても、十分に活かすところまでは至らない可能性があることに気づかされました。
そこで、事前に聞き取った内容をもう一歩深堀りして、診断結果とどうすり合わせていけばモニターの方の魅力を引き出せるか、情報としてきちんと伝えることに注力するようになりました。
お客様がこれは持っておいても良いのではないかと思えるようなアイテムをできるだけ詳細にお伝えすることで、お客様自身がその情報をもって行動に移し、達成感を得ていただくところまでアシストすることを最終目標として、今後もサービスを向上させていきたいと思っています。
オシャレを楽しむための「似合う(現状把握)」と「好き(理想)」を知る
実は私自身、もともと服にそこまでの愛着がなく、スタイリストの勉強をするまでは無難なアイテムを色違いでまとめて購入し、それを着回しすることで十分満足していました。
トレンド情報を取り入れるなど一生ないだろうとも思っていました。
しかし今は、自分の「似合う(現状)」が把握できていて、「好き(理想..さらに言えばより現実的な理想)」の範囲をある程度認識しているため、膨大にある服飾品から目的に合ったものを適切に選び取って、それを使いこなすことの面白さを実感できるようになりました。
スタイリストの勉強をするようになり、オシャレについて色々考えるようになりましたが、自分の中でこの「似合う」と「好き」のバランスを見つけるのが実は結構難しいことなのではないかと思っています。
例えば「似合う」は自分の外観特性からある程度規定されるため、ご自身でも無意識に理解していることも多いのですが、もちろん私達スタイリストの力を借りることで明確に把握できます。
ただ「似合う」ことだけを追求しすぎると、似合うものさえ着ていればいいので楽ではありますが、自由度が小さくなることは否めません。
また、似合うもの以外は似合わないという二者択一的な思考から、ご自身のオシャレに対してネガティブな感情を引き起こしてしまうようでは良くありません。
逆に「好き」なものだけを追求するのは、自由で素晴らしいことですが、年齢やライフスタイルの変化によって、好きだったものが似つかわしくないと感じてしまったときに感情的に受け入れられず、悲しい思いをしてしまうかもしれません。
一方よく言われるように「好き」が自分でも良くわからないということが多々あります。
不思議なことに本当に「好き」なものや「やりたいこと」というのは常に何かに抑圧されていたり、うまく表現できないことが多いもので、そんなときはひたすら根気よく自分に向き合ってくれる誰かと「好き」を見つける作業を一緒にしてもらうことが最も有効だと思います。
理性的な「似合う(現状把握)」と感情的な「好き(理想)」を両方ともバランスよく持ちつつ、絶えず変化する自身の状態に応じて柔軟にオシャレと向き合うことで、心も体も安定した状態になるような気がします。
今回のモニター企画を通して、このバランスをお客様と一緒に見つけていくことができるようなスタイリストでありたいと思えるようになりました。
