こんにちは! 理系スタイリストのNAGです。
ファッションの正解は人それぞれ。
でもそれは科学(客観的データ)×心理(個人的嗜好性)で説明できます。
是非、私と一緒に、「あなたが本当に着ていて自信の持てるコーディネート」を探してみませんか?詳細はこちらの診断メニューをご覧ください。
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UGC…NAGはまた新しい言葉を覚えました。
これはuser generated content(ユーザー生成コンテンツ)という意味だそうです。つまり本来、ある製品やサービスのユーザーである消費者が、そこからさらに自ら考案した情報や作品を制作・提供することで生み出されたコンテンツのことだそうです。
これらはインターネットの普及とともに大量に生み出されました。
現在、これらを活用したビジネスモデルも沢山存在しています。
色々調べるうちに、なるほど..と思えることが多かったので、記事にしてみました。
UGCは誰もが持っている承認要求の塊
Web 2.0という言葉とともに語られるUGSは、誰でもがWebを通して情報を発信できることで大きな発展を遂げました。
これまでは生産者側が提供するCMを見て製品やサービスを利用するという、一方通行の流れであったのが、今は消費者自ら、とても簡単に大多数の人に向けて
こんな製品を意外な方法で使ってみたら便利でした。
こんな洋服を着てこんなに素敵なコーディネートがつくれました。
同じ製品をA社とB社で比べてみました。
このサービスを利用したら、こんなにすばらしくて満足でした。
このサービスのここがちょっと気に入りませんでした。
など….日常のことを気軽にSNSなどで情報提供することができるようになりました。
たぶん、基本的な動機はちょっとした承認要求なのだろうと思います。
しかし、そんな情報が整理されて一覧することができるようになると、それはまとまったコンテンツとなります。
それがUGCです。
私は知らなかったのですが、2006年、「タイム」誌が発表するパーソン・オブ・ザ・イヤーに、Web 2.0のコンテンツ制作者としての「You」が選ばれたそうです。
そうなんです。
Youとはあなたであり、私たち自身です。
つまり、私たち一人一人がWeb 2.0のコンテンツを提供するプラットフォームとして、時に大手メーカーに及ばないほどの影響力を持つようになったということを示しています。
UGCは企業にとっては貴重な情報
そんなUGCは企業にとっては垂涎の情報です。
ただで写真や動画などで効果的に宣伝してくれたり、勝手に市場調査や競合比較をしてくれたり、クレームや改善点の抽出をしてくれるのですから、そりゃあそうだ。
企業にとってUGCを利用するメリットがWikipediaやビジネスサイトにもまとめられていました。

1.信頼感や親近感を与えることができる
自分で広告するよりも、客観的な情報です
2.商品開発や施策改善のヒントになる
3.ユーザーに対して非常に効率的にアプローチができる
コンテンツ作成費用や広告費の削減ができます
UGCの活用事例:ワークマンの幅広いUGCコンテンツに脱帽
活用事例はとても多いので書ききれませんが、これらを調査すると必ず出てくるのが、良品計画です。
IDEA PARK などのコニュニティーサイトを作って、要望やアイディアを抽出し、新製品開発に活かしています。
そして、今回ご紹介するのがワークマンです。
ワークマン女子という言葉がはやりましたが、ここにはアウトドア、スポーツ、ワークなども含めて掲載されているジャンルは非常にごった煮的でありながら、サイトは見やすく、整然としたコンテンツがあって、とても面白いです。
そのなかでもworkmanフォトは、Instagramで#ワークマン#ワークマン女子 #ワークマンプラスというタグをつけて投稿すると、スタッフから直々にこのサイトへの掲載依頼が来るとのこと。
同様にyoutubeから抽出したworkmanムービーも掲載されています。
これらのコンテンツを公開しているユーザーにワークマンスタッフが掲載依頼する際には、あえてDMにせず、コメント欄にアクセスすることで、承認要求をくすぐります。
ワークマンはUGC社内発信強化チームを設置し、レビューやSNSに書かれた情報からテキストマイニング(テキスト情報を解析すること)して、その情報を全社で共有することを進めているそうです。
貴重な情報をタダで提供している私たち
「タイム」誌が「あなた」の価値を認めたように、「あなた」自身も価値があることを自覚しなくてはならないかもしれません。
貴重な情報を承認要求だけで垂れ流しているような気もしてきました。