こんにちは! 理系スタイリストのNAGです。
ファッションの正解は人それぞれ。
でもそれは科学(客観的データ)×心理(個人的嗜好性)で説明できます。
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私の住む沖縄には「かりゆしウェア」という洋服があります。
男性の夏期ビジネスウェアの軽装化の流れが2005年から高まり、NEWS23のメインキャスターである筑紫哲也さんや小泉首相をはじめとした国会議員の方々などが着て有名になりましたが、今は「かりゆしウェア」以外にもシンプルなクールビズアイテムが普及したため、本土においてオフィシャルに着ている人はあまりいないかもしれません。
一方、沖縄では特に公共機関の職員の方は「かりゆしウェア」を着ていることが多く、ショッピングセンターにはほぼ周年「かりゆしコーナー」があります。
また、結婚式やお葬式にも着られるものがあり、私も2枚程度、伝統柄のシャツを持っていて、時々出張にも着て行ったりしています。
また、観光目的で沖縄にいらっしゃった際、お土産としてこの「かりゆしウェア」を購入する方もいるのではないでしょうか?
「かりゆしウェア」を販売する魅力的なお店は沢山あるのですが、今回は、沖縄のカッコイイ「かりゆしウェア」を取り扱う「PAIKAJI(パイカジ)」をご紹介します。
「かりゆし?」「アロハ?」どっちがどっちだ
ところで、よく似たデザインのアイテムとして、アロハシャツがあります。どちらも暑い地域でも過ごしやすいように、涼し気な開襟シャツが基本になっています。
かりゆしウェア
「かりゆしウェア」は1970年に沖縄観光を盛り上げるために、もともとアロハシャツをお手本に作られたもので、当初は「おきなわシャツ」という名称でした。
しかし、20年後の1990年に沖縄の方言でめでたいという意味の「かりゆし(嘉例吉)」を充てて「かりゆしウェア」と名称を統一、2000年の沖縄サミットでは各国首脳が着用したことで一気に有名になりました。
しかし、下のグラフをみると、2026年をピークに平成30年頃からは製造枚数がずっと減少しています。

ハイビスカスの花やデイゴ、ゴーヤなど、海のモチーフなど沖縄に特有の柄や、沖縄の伝統工芸品である琉球紅型(びんがた)や琉球絣(かすり)の柄のものがあり、シックなものから賑やかなものまで幅広いデザインがあるため、若者からお年寄りまで着ることができます。


アロハシャツ
かりゆしウェアがお手本にしたアロハシャツも、実はアメリカが起源ではありません。
ハワイに渡った日系移民が着物をリメイクしてシャツにしたものが起源で、それが意外とカッコよかったので、徐々に注文が増え、1935年に日系人経営の服飾店ムサシヤ・ショーテンから「アロハシャツ」が販売されたとのことです。
今やハワイのお土産の一つとなり、現地の方も広く着るようになりました。
パイナップルやフラを踊る女性、ヤシの木などハワイ特有の柄や、金魚や虎、波など和柄があり、「かりゆしウェア」に比べて派手な印象があり、カジュアルな着こなしに向いているといえます。


シックでカッコイイOKINAWAN アロハシャツ「PAIKAJI」
かりゆしもアロハもちょっと日常着としては着こなしが難しそうだと思うかもしれませんが、違和感なく着れそうなスタイリッシュなデザインもあり、その中で特にカッコイイシャツを取り扱っているのがこの「PAIKAJI」です。
8月4日(木)より銀座・和光にて『パイカジ アロハシャツコレクション』が開催されるそうで、今年で8年目とのこと。根強いファンがいるのかもしれません。
「PAIKAJI」のアロハシャツ(PAIKAJIでは、これらのシャツをかりゆしウェアとは呼ばずにアロハシャツと呼んでいるので、そのように記載します)は、シックでありながら、開放的な雰囲気もあり、確かにリゾートテイストなコーディネートに一役買ってくれそうな気がします。
今年のテーマは『Upbeat!』ということで「楽しい気分」だそうです。

気分だけでもリゾート地
素敵だと思いませんか?
セットアップなどはリラックスできて涼し気です。
お家にいながら、少しだけリゾート気分に浸りたいときに着てみたいです。また、シャツはアウターとして羽織っても良さそうです。
県内にいくつか店舗があるので、この夏休みに少し店舗を覗いてこようかなと思っています。