こんにちは! 理系スタイリストのNAGです。
ファッションの正解は人それぞれ。
でもそれは科学(客観的データ)×心理(個人的嗜好性)で説明できます。
是非、私と一緒に、「あなたが本当に着ていて自信の持てるコーディネート」を探してみませんか?
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たためるフォーマルウェアがあるそうです。
私のうちにもまだ2回しか着ていないフォーマルウェアがタンスにかけてあります。
タンスの肥やしになりがちな、このフォーマルウェアについて、たためるフォーマルウェアというのはタイトルからして魅力的ですね。
この製品の特徴と、FPSSの体型別にこの製品を着こなすコツをほんのちょっぴり提案してみました。
クラウドファンディングでは大盛況
この製品は、「makuake」が運営するクラウドファンディングサービスで、5月20日~7月19日のプロジェクトとして開始されたようです。
付属のポーチに畳んで入れると、幅33cm×縦28cm×マチ3cmとA3サイズより少し小さいぐらいの大きさになります。これだとちょっとした鞄に入れて遠方の法事や結婚式にも参加できそうです。
伸縮性にすぐれ、ウォッシャブルというところもすばらしい。

価格はおそらくまだ量販されていないからか、やや高めではあります。
そのため、おそらくメーカーとしても、この新しい試みに対してユーザーがどう反応するか実験的な試みであったのではないかと思われます。
これまでクラウドファンディングに注目してこなかったのですが、このように企業の社会実験の場として、本当に最適な場所だと思いました。
今回の製品における目標金額は300,000円でしたが、初日に達成、さらに期間中に1400万円、430着の売上を達成し、引き続き追加販売も予定されているようです。
つまりユーザーの反応は上々であったということになり、コンセプト、機能性とも需要にマッチしていたといえます。
ただ、幅広い層が購入しても良いように考え抜かれた結果、かなりシンプルな形になっています。
色々工夫することでもっときれいに着こなせるのではないかと思いました。
体型別 綺麗に着こなすコツ
FPSSでは体型を4つのグループに分けて、それぞれの体型毎に、最もきれいに見える洋服の形や素材の質感などを提案しています。

X型:上半身、下半身の均整が取れていて、ウエストのくびれがはっきりしている体型
V型:上半身に比べて下半身のボリュームが小さく、くびれが目立ちにくい逆三角形の体型
A型:上半身に比べて下半身のボリュームが大きく、くびれが目立ちにくい体型
I型:上半身と下半身のボリュームが同じぐらいで、くびれも目立ちにくい体型
それぞれの体型に合った、このシンプルなウェアの着こなし案を考えてみました。
X型体型の着こなし例
このウェアはX型体型の方がやや似合いづらいのではないかと思います。
なぜなら、ややルーズフィットなシルエットであるため、X型のように肩幅もヒップもしっかりボリュームがある方が着るとやや大きめに見えてしまい、シルエットとしては寸胴な印象になってしまいます。

X型体型の方は、ある程度ハリのある素材で、肩のラインはジャストサイズ、ウエストのくびれを活かしたシェイプされたシルエットの方が似合いやすく、肩幅があるので、首元も詰まった丸首よりも、Vネックである方がスッキリ見える傾向にあります。
そのため、例えばこのようなビットベルトと呼ばれるフロント部分にビット状の留め具のあるものを加えると、ウエストマークしながら、ビット部分がアクセサリーにもなりシルエットが整います。

V型体型の着こなし例
V型体型の方は、全体のシルエットは問題なさそうです。ただ、付属のボレロを羽織ると、上半身が窮屈に見えてしまう可能性があるかもしれません。
そのため、例えばこのような特徴的なデザインのロングパールネックレスなどを加えると、上半身にすっきりとした縦のラインを作ることができ、シルエットが美しく見えます。

A型体型の着こなし例
このフォーマルウェアは、A型体型の方が、最も似合うように設計されているのではないかと思います。
肩幅が華奢で上半身のボリュームよりも下半身のボリュームの方が大きめの日本人女性特有の体型に、このウェアのシルエットはよく似合います。
そのため、このまま着れば良いと思います。
ただ、もう少し華やかさを加えるならば、例えば、上半身の上の方に大きめのコサージュなどを付けることで、さらに目線が上にあがり、シルエットがより美しく見えます。

I型体型の着こなし例
I型体型の方も、このウェアは特に似合わないということはないかもしれません。
ただ、上半身か下半身に適度なボリュームがあった方がより似合いやすいと思います。
そのため、このような大きめでかつウェアとのコントラストが付くようなデザインあるいは色味のストールなどを羽織ることで、上半身にボリュームとコントラストを付けることができ、よりシルエットが美しく整います。

シンプルだからこそ、カスタマイズで工夫できる
先ほどの着こなし例は、お悔やみの場合には取り入れるのが難しいかもしれませんが、お悔やみの場合には、ただでさえ荷物が多いなか、すぐに遠方にある先様に向かわなければならないような場合には非常に良いウェアだと思います。
一方、それ以外のフォーマルな場所では、このウェアはシンプルだからこそ、色々自分でカスタマイズすることが可能だと考えられます。
サイトにもジャケットなどを合わせてきれいに着こなしている例が紹介されていました。
おそらく、今後も必要不可欠なアイテムだからこそ、このように便利な機能性を持たせたいと考えるユーザーはより増えていくのではないかと思われ、他メーカーの追随が予想されます。
東京ソワールは1954年にオーダーメイドの高級婦人服店として一人の女性が起ち上げた『ソワール洋装店』が始まりとなっているようです。
今も女性の生活文化向上に寄与することを目的としてフォーマルアイテムを専門に取り扱っており、今回のような取り組みはまさに会社の業務内容に則したものだと思いました。