こんにちは! 理系スタイリストのNAGです。
ファッションの正解は人それぞれ。
でもそれは科学(客観的データ)×心理(個人的嗜好性)で説明できます。
是非、私と一緒に、「あなたが本当に着ていて自信の持てるコーディネート」を探してみませんか?
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乗馬したこと、ありますか?
私はありません。
テレビドラマなどで見たことがありますが、なんだかすごく端正で上品な帽子やブーツ、ジャケットなどを着て颯爽と馬を操るイメージがあります。
乗馬用品の輸入、企画販売のHorse Lover kc は、もともと馬術大会での出店がメインだったそうなのですが、コロナ渦で売り上げが減り、Instagramでの販売に切り替えたところ、徐々に評判となり、売り上げが増加しているそうです。
昨年11月に阪急うめだ本店で期間限定販売をした際も、乗馬未経験ながら乗馬文化の伝統や品格に憧れる人たちが多くのアイテムを購入したとのこと。
HORSE LOVER kc.のサイトへ行くと、本格的な馬具や馬術用ユニフォームに交じって、確かに普段にも着れそうなスポーティーながら上品なアイテムが沢山ありました。
スポーティーで洗練された乗馬ファッション
馬術は「ブリティッシュ馬術」と「ウェスタン馬術」があるそうなのですが、これは「ブリティッシュ馬術」ですね。(ウエスタンはご存じ「カウボーイ」や「ロデオ」スタイルです…)
イギリスの上流社会のたしなみということで、正確さ、美しさなどを重視した競技です。
また、服装規定もあり、公式の場では男性は、燕尾服・シルクハットや軍服などの正装、
女性もロングドレス、つば付きの帽子で胸に花をつける(!)正装で行うそうです。
日本馬術連盟競技会規定によると、馬術の競技は3種類あります。
・障害馬術競技:障害物を飛び越えて、成功した数とタイムを競う競技
・馬場馬術競技:馬と共にの演技を行い技術の精度や美しさを競う競技
・総合馬術競技:上記2種の競技+野外障害飛越コースを回るクロスカントリー競技を競う競技
それぞれ服装規定もちゃんとあります。
障害馬術の場合は、
黒・紺・赤の乗蘭(ショージャケット)
白もしくは子鹿色(ベージュ)の乗馬ズボン(キュロット)
競技用シャツ(白のタイか立ち襟)
馬場馬術の場合はより厳しく、
黒または濃紺の乗蘭か燕尾服
白のキュロット
白の競技用シャツ
白のアスコットタイ(昼間の男性の第一礼装に用いる幅広の蝉型ネクタイ)
白の手袋
Dada Sportsという乗馬ブランドからセレクトしたパンツやジャケットを取り扱っていますが、特にジャケットの形はとても綺麗です。
競技では、中にエアバッグを着込んで落馬時の安全性を確保するようです。
さらに、その中にはハイネックの競技用シャツを着ます。
全体的にとてもタイトで、ウエストが適度にシェイプされてとても優雅ですが、伸縮性、通気性などに優れているとのこと。乗馬で激しく動いたとしても一糸乱れぬ構造になっています。



さらに、乗馬とも相性が良いというブランドとも積極的にコラボレーションしており、ミズノやバッグブランド「ホワイ」との協業商品も販売しています。
なかでも、高品質な羽毛を使ったダウンブランドTAION(タイオン)の「TAION EXTRA(タイオンエクストラ)」、これがとても人気だったようです。
インナーダウンとして有名らしいのですが、すっきりしたデザインは確かに上記の乗馬ファッションとも親和性がありますね。
ちなみに、このダウンは、ヒーティングシステムが搭載されており、バッテリーで暖かくすることができるようです。


馬具を由来とするお馴染みのデザイン
実は、アクセサリーなどは乗馬未経験者でも馴染みがあるデザインが多くあります。
例えば、馬蹄型のペンダントトップなどがあります。馬蹄はヨーロッパでは伝統的なお守りとされていて、魔除けや富の象徴だそうです。
また、ビットという飾りはもともとホースビットといって馬の口に噛ませる「くつわ」がモチーフになっています。






ファッションと馬術がようやくつながりました。
ということは、こちらはまさに元祖でもいいましょうか。
乗馬で必須のブーツと関連アイテム
乗馬は鐙に足をかけてしっかり馬に跨る必要があるので、脚部を保護する必要があります。
よく見るのは乗馬用ブーツで、足にぴったりとしたロングブーツがあります。
また、短いジョッパーズブーツにチャップスと呼ばれる脚絆のような保護具もあります。


乗馬をしない人をも魅了する上品なデザイン
今回、初めて乗馬について調べましたが、ノーブルな雰囲気の乗馬ファッションはユニセックスデザインで、とても魅力的です。
立ち襟のシャツとジャケットの組み合わせも、もしかすると普通にビジネス用に取り入れてもおかしくないのではないかと思いました。
もしかして、今後、ちょっとしたトレンドになるかもしれません。