こんにちは! 理系スタイリストのNAGです。
ファッションの正解は人それぞれ。
でもそれは科学(客観的データ)×心理(個人的嗜好性)で説明できます。
是非、私と一緒に、「あなたが本当に着ていて自信の持てるコーディネート」を探してみませんか?
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超吸収型サニタリーショーツこんなものがあるんですね…。
世の中、知らないことばっかりです。
口コミサイトを見ると、重い日以外は快適に過ごせるようです。
消耗品が減るのと、あと色々気にせずグッスリ眠れそうなので、これは注目です。
買ってみようかな….。
衛生面など色々指摘はありますが、それらも今後改善されていくに違いありません。
今回はさらにもう一歩進んで、これを販売しているベアジャパンという会社と銀メッキ繊維AGposs®を用いたウェアラブルIoT分野で勢いのあるミツフジが、「経血量を計測できる吸水ショーツ」の開発に着手しはじめたそうです。
このように女性の健康に関わる様々な課題をテクノロジーで解決できる商品(製品)やサービスのことを Femtech(フェムテック)<Female(女性)とTechnology(テクノロジー)をかけあわせた造語>というそうです。
今回は、フェムテックとウェアラブルIoTとの親和性について素人ながら考えてみたいと思います。
フェムテックの歴史と関連する製品およびサービス
月経、不妊治療、妊娠・出産、育児、更年期、婦人科系疾患など、特に女性においては、そのライフステージにおいて、女性ならではの体に関わる何らかの事象を一回は経験するのではないかと思います。
しかし、個人差が大きく、またデリケートな問題でもあるので公にされないことがほとんどでした。
私も妊娠・出産を経験していますが、確かに出産に関しては、まだ解明されていないことが多くて、また実際に経験してからわかったことなどばかりで、自分自身の体や心の変化に驚きました。
さて、フェムテックという言葉ですが、月経周期予想アプリを開発した、2016年デンマークの起業家が提唱したそうですが、概念上は「ピル」が開発された1960年代に遡ります。
これが、妊娠の是非を女性自身の意思でコントロールでするための画期的な製品であったためです。
現在フェムテック関連の製品やサービスを挙げてみると
・月経周期管理アプリ
・月経カップ
・陣痛トラッカー
・骨盤底筋や膣トレーニング機器
・卵巣年齢・女性ホルモン検査キット
・ピル宅配サービス
などがあります。アメリカの調査会社は世界のフェムテック市場は2019年で8億ドル、2030年末には30億ドルに達すると解析しており、今後ますます発展していくと思います。
フェムテックとウェアラブルIoTは親和性が高い
フェムテック市場が活性化するためには、今後もどんどんより良い製品やサービスが展開されていく必要があります。
そのためには、女性が抱える様々な問題が顕在化されることが重要であり、インターネットやビッグデータ、SNSなどはそれらに大きく貢献し、加速化しているといえます。
そういう意味で、この経血量を測定してくれるショーツというアイディアがウェアラブルIoTとして加わったことがとても面白いと思いました。
ウエアラブルIoTはすでに世の中に多く出回っているのですが、女性の健康に関わる様々な事象をとらええ、フェムテックに活かしていくには、個人差が大きい周期変動を長期間追跡したデータを今後も解析し続けていく必要があります。
つまり、常に体の状態をデータとしてトラッキングすることが重要であり、いかにユーザーが1日中そのデバイスを着けていられるかというところに目を向けなけれなければなりません。
そう考えると、リストバンド(ウォッチ)型、眼鏡型、ペンダント型、ヘッドウェア型、イヤホン型、靴や衣類に装着する小型デバイス型などはある程度の「嵩」があり、常時身に着けるのは少し難しい場合があります。
一方、ミツフジの提案している製品はあくまでも繊維状原料であるため、一つのデバイスに限定せず「嵩が小さく、体の動きを妨げない」様々な製品に応用できるという利点があります。

既存の製品も繊維状にして身に着けることで、より使いやすくなる可能性があるのではないかと思いました。