こんにちは! 理系スタイリストのNAGです。
ファッションの正解は人それぞれ。
でもそれは科学(客観的データ)×心理(個人的嗜好性)で説明できます。
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私は2004年、会社の許可を得て沖縄に研究所を立ち上げたのですが、当初は久米島という離島に事務所を借りて研究をしていました。
久米島は海がきれいで、浜辺に行くと珍しい貝殻が沢山落ちていました。
その中にはひときわ美しい夜光貝と高瀬貝という貝がありました。
これらの貝は身は食用に、貝殻はボタンや装飾品の原料にもなります。
今回ご紹介する「かいのわ」は、これらの貝殻を利用したアクセサリーブランドです。
沖縄本島のうるま市の浜比嘉島に工房があるようなので、沖縄にいらっしゃった際には是非一度行ってみてください。
沖縄の暮らしと貝殻
久米島は沖縄本島から西に約100kmほど離れた位置にある小さな離島です。
那覇空港から飛行機で30分ほどで行けます。
久米島に移住した当初は、他に行くところもないのでよく海に行き、磯採集をしがてら、珍しい貝殻を見つけては家に持ち帰って飾っていました。
紀元前16世紀~8世紀の殷・周時代の中国では貝貨として用いられていた、タカラガイの貝殻も見飽きるほど沢山ありました。
現代においても島の暮らしに貝殻は非常に身近な存在で、水という字に似た形のスイジガイを火難除けや魔除けとして玄関先に貝を飾る風習も残っていました。

名商は水という字に似ていることに由来

中央は裏側からみた写真
沢山の貝のなかでもひときわ目立つ夜光貝と高瀬貝
こんなにも貝殻が好きな私が、夜光貝と高瀬貝を見逃すはずはありません。
これは私が実際に久米島に住んでいた時に採取した貝殻の一部です。
夜光貝は当初汚れていたので、自分でアクセサリーを作ろうと思って磨いてみましたが、途中で断念して飾り物として家に置いてあります。
アクセサリーになるのは主に殻の裏側の真珠層で、螺鈿細工にも用いられています。
高瀬貝はボタンに用いられているそうです。

左の赤い貝が高瀬貝こちらも5㎝ぐらいあります

洗練された「かいのわ」のアクセサリー
久米島から那覇に引っ越してだいぶ年月が経ったある日、百貨店で「かいのわ」のアクセサリーを見つけて魅了されました。
穏やかな光をまとった乳白色のチャームがひときわ美しく、私がこれまでに知っている夜光貝のアクセサリーとは一線を画すものでした。
貝の真珠層の美しさを最大限引き出すデザインは、どんな年代の方にも合いそうです。
特に素敵だなと思ったのはこのネックレスです。

繊細なゴールドのチェーンに一粒、ティアドロップ型の夜光貝のトップがついている極シンプルなものなのですが、よく見ると一つ一つ色や模様が微妙に異なっていて、そういうところも魅力的です。
沖縄のブランドの、特に海をモチーフにしたアクセサリー類は、キラキラしすぎていたり、明るすぎたりしているものが多く、パーソナルカラーがオータムの私には身に着けにくいものが多いのですが、これはとても落ち着いています。
色々購入してみたくなってしまうのですが、私は自分で加工したい欲がまだあります。
いつか、この自分で拾った夜光貝を磨いてオリジナルアクセサリーを作ってみたいのです。